師匠と目標

f:id:yu_suke0512:20201009170854j:plain 前回の続き。

それから月に数回、バイト先の先輩達と雀荘に通うことになりました。 2ヶ月も通うと顔も覚えられ、話しかけられるようになりました。

Tさん「君、本当はいくつ?」

僕「18です。」

Tさん「初めて見た時中学生かと思ったよ。お店に入って来た時断ろうかと思ったんだ。でも、周りは大学生みたいだし『まーいいか』と思って声かけなかったけど(笑)」

僕「マジですか!?本当に18です!」

Tさん「ならいいよ(笑)麻雀始めてどれくらいなの?」

僕「ここに来て初めて本物の牌をさわりました。」

Tさん「そのレベルであの子達と麻雀やってるの?そりゃ負けるだろ(笑)」

僕「ん~、でも楽しいからいいかなって思ってます。」

Tさん「じゃあ暇だから俺が教えてやるよ、勝てた方がもっと面白いぞ。」

僕「マジですか!?」目キラッキラ!

それから、Tさんに麻雀を教えてもらうことになりました。

麻雀というゲームは、最初に4人が同じ点数を所持していて、ポーカーや花札の様に何かしらの役を作ってあがりを目指します。お互いに持っている点数を奪い合い、最後に1番点数を持っている人が勝ちというルールです。打ち手によって『守りに特化した守備型』『攻撃に特化した攻撃型』『攻守両立したバランス型』等、とても個性が出るゲームです。

Tさんはキレッキレの超攻撃型でした。 どんなに負けていても細い針穴に糸を通すような打ち筋で、逆転勝ちする姿を何度も目の当たりにしました。 勝率にこだわる人より、Tさんの麻雀は見る人を魅了し、人を惹きつける華がありました。そして強かったです。 僕は、その格好良い打ち方の虜になり、それと同時に僕の目標にもなりました。

続く